十勝バス1985年5月ダイヤ改正のこと その2

前回の続きです。十勝バスの1985年5月改正の主な目的は国道38号線の特に柏葉高校〜市立病院の区間を減便して白樺通を走るバスを増便することでした。そのために循環線を国道経由から白樺通経由に経路変更します。そもそも1981年11月改正で再編された循環線はそれまでの中島橋線(営業所〜西5条 1)〜西3条通経由で駅前〜中央線(大通)〜旧循環線(大通27〜四中前)〜市内小循環線(四中前〜大通26)〜旧循環線〜中央線(電信通経由)〜中央線(東校経由)〜中島橋線を繋ぎ合わせたような路線でした。

 

まず営業所〜西23条2の間で柳橋を経由していた幕別温泉、糠内、浦幌、大津、茂岩線を幕別、池田、足寄線と同じく14号団地経由にしました。そして柳橋経由で新しい2系統として循環線西廻り(以後、白樺通を通る循環線は新循環線と略します)を走らせます。西23条2より東は以前からの幕別方面の路線同様白樺通を真っ直ぐ南町3丁目まで向かい、そのまま南町3丁目〜白樺学園の間で白樺通を直行していたり北町を経由していたり分かれていた幕別方面の路線を全て南町2・1丁目を通る白樺通直行にします。新循環線も同様に白樺通直行です。

では、幕別線と池田線が担っていた柏林台北町から白樺通への輸送はどうするか?北町から市内中心部へとなると従来の新町経由の芽室、新得線で大丈夫ですが競馬場など白樺通沿線にも午前中と夕方は30分間隔で走らせるほどの需要があり手放せません。そこで登場するのが21系統あかしや団地線で北町から白樺通行きの便数は前年5月ダイヤと比べ東行き1便減西行き2便増とほぼ維持されました。

本改正後の白樺通路線図

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話は循環線に戻り、駅前から先は元の2系統西廻りと変わらず大通から北高に向かいます。北高で元の1系統東廻りとなり駅前を経由して市立病院までは以前と変わりません。以前の1系統は市立病院から国道をひたすら西進して帯広営業所に戻りましたがこの区間を循環線として走らせるのを止めたこの改正、どう帯広営業所に戻るかが問題になります。新循環線としては今来た道を逆向きに走るしかありません。これで始発の帯広営業所から出る系統が2系統で途中で世間的にはエースナンバーのような1系統に化けるという不思議な路線ができました。

 

 本改正での南町3丁目の駅前行き時刻表

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国道方面がどうなったかはその3に続きます。