昔の時刻表から道東バスと国鉄バスを考える

私にとって無い頭を捻るような難しい記事続きでしたので昔の時刻表から思いついたような簡単な記事でも。


手元に1982年2月の弘済会発行道内時刻表があります。そこから懐かしの路線をいくつか。


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十勝バスでは大津、長節湖行き。浦幌〜留真温泉や浦幌から本別まで直通していた留真線。拓殖バスの上士幌線は健在ですが足寄急行線や東瓜幕線。東瓜幕線は通学需要のある時間帯は東中音更を経由してますが経由しない便もあります。東瓜幕線もそうですがその下の士幌や池田町内の路線は元国鉄バスの路線群。一番下にはまだ現役の国鉄バス大樹の三路線。

見ているだけでワクワクしてきますが今回の注目点はそこでもありそこではない更に下の路線図です。


弘済会の道内時刻表はバスの時刻は最新のものであっても路線図はなかなか更新されず古いまま残っていることが多かったです。ということで路線図から廃止になった路線を推測できないかという試みをしてみます。

この画像だと十勝清川から忠類間、大樹から広尾間、帯広から下士幌、昭和経由士幌間の国鉄バスや足寄陸別間の旧道東バスはもう運行していません。余談ですが豊頃浦幌間の十勝バス浦幌線で主な停留所が吉野や十勝共栄ではなく万年(入口)というのも興味深いです。


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こちらの画像は十勝バス幕別温泉線や途別線、広尾線のページですが下の路線図に道東バスが元気だった頃の様子や北見バスも陸別町まで乗り入れていた様子が分かります。

上士幌足寄間の芽室は芽登の、幕別と大津豊頃間の茂別は茂岩の誤植でしょう。士幌池田間の国鉄バスが様舞を経由しているような図になっていますが十勝バス足寄線との交点になっているなら高島が正しいはずです。


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このページに路線図はありませんが日勝峠スカイラインの記録として紹介します。十勝バスの日勝線は国鉄バスより途中のバス停が多かったです。下にはまだ静内浦河間を走る国鉄バスがいくらか残っていますね。


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帯広〜襟裳岬へ直通する便はもうありませんが様似〜襟裳岬〜広尾間を国鉄バスの急行便が走っていた記録を。冬なので運休中ですけどね。この頃は全線普通便で乗り通そうとすると庶野で乗換えが必要でした。冬なので襟裳岬まで行く便も無く灯台口までの便になってます。下は広尾が絡む国鉄バス日勝線の路線図です。あまり今と路線自体は変わりないかもしれませんしついつい夕張のほうに目が行ってしまいます。


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最後に北伏古と中仙境自衛隊方面、大樹からの国鉄バス以外は全部十勝バスな路線図です。新得や浦幌といった幹線以外にも八千代、上札内尾田廻り広尾線のような亜幹線。十勝川温泉経由池田、古舞、糠内、喜楽沢といったローカル線でもまだまだ元気のあった時代でした。