広尾線の歴代所要時間

かつて片道4時間ほどかかっていたと言われる帯広広尾間のバスですが、比較的辿りやすいこの30年ほどの間でどのように所要時間が変わってきたのか見ていきましょう。

 

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1977年夏ダイヤ時には既にヨーカドー西隣のバスターミナルが使用されており広尾線はターミナルが始発でしたがここでは比較しやすいように帯広駅前の時刻で考えます。大樹は時代によって市街中心部のバス停が変わっています。

 

1977年〜1986年は鉄道代替開始前で広尾市街は本通7丁目が終点です。上札内・尾田経由の方が更別・忠類経由より所要時間が少し長くなっています。1984年には中札内〜上札内間と上札内〜尾田間で2分ずつ、尾田〜大樹(2条通り)間で4分短くなっていますがはっきりとした理由は不明です。

1987年は鉄道代替が始まった頃で快速便の運行が始まりました。全20ヶ所しか止まらないだけあり帯広広尾間で2時間を切る俊足ぶりです。鉄道代替を始めても元からの路線に対し大きく逸脱する区間は旧大樹駅に入り込む快速便の走る部分くらいだったのもあり、普通便は鉄道代替が始まっても所要時間にそれほど差はありません。

 

帯広広尾間の所要時間が変化があるのは2001年帯広市内の経路が大通りから西5条経由に変わった時になります。この改正時にはまだイトーヨーカドーの玄関前へ入り込みをしませんでしたが帯広〜広尾(旧駅)間は再び2時間10分台になります。さらに、イトーヨーカドー玄関前入り込み、更別市街の経路変更、大樹コスモールの供用開始、広尾市街の小学校統合に伴う経路変更によって主要時間は伸び続けています。遠距離の利用者を増やすには帯広駅〜イトーヨーカドー間だけでも区間快速のような形で所要時間を短くする方法もあると思いますが、今後の路線の見直しのなかでそのような話題は果たして出てくるでしょうか?