失われた帯広駅前バスタッチの遺構を求めて 序章その2

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前回の続きです。

 

1998年8月のバスタッチ乗り場は以下の通りで、1993年から変わった箇所は赤字です。新規に芽室南線が乗り入れ開始しています。

 

1番 札内・幕別方面各線(開業当時に戻る)、愛の国線

2番 新町線着→芽室・新得線発、芽室・新得線着→新町線発

3番 大正経由広尾方面各線

4番 大谷高経由営業所行き(音更方面各線着)

5番 拓殖バス木野方面音更各線、一中線、北親通線

6番 市役所・西5条経由営業所行き(広尾方面各線着)

7番 十勝バス木野経由音更方面各線(国鉄代替バス含む)戸蔦線

8番 白樺通方面行き(札内方面各線着と芽室南線

 

 1999年1月18日からJRバスの路線を十勝・拓殖バス両社が引き継ぎ、バスタッチに乗り入れる路線は更に増えます。拓殖バスの中鈴蘭線と南商線は移行直後は駅前広場の元JRバスのバス停を使用していましたが、4月26日に両路線もバスタッチに乗り入れます。

1番 札内・幕別方面各線、愛の国線、東8条線発

2番 十勝バス春駒通・南商方面各線(従来の16丁目経由とJRから移行の各線ともに)、新町線着→芽室・新得線発、芽室・新得線着→新町線発

3番 大正経由広尾方面各線

4番 大谷高経由営業所行き(音更方面各線着)、柏葉高経由営業所行き

5番 拓殖バス木野方面音更各線、一中線

6番 拓殖バス中鈴蘭線・南商線(4月26日から)、十勝バス市役所・西5条経由営業所行き(広尾方面各線着)

7番 十勝バス木野経由音更方面各線(国鉄代替バス含む)、戸蔦線

8番 自衛隊、畜大、大空(グリーンパーク・北高経由)、刑務所、川西中学校、八千代線、白樺通方面行き(札内方面各線着と芽室南線)

 

この改正で十勝バスの市内・近郊線がかなりバスタッチに乗り入れを開始したので、バスタッチに乗り入れない市内線は循環線、南7線経由大空団地線、大空団地発南7線経由柏葉高校行き、日甜住宅線(南7線発駅前・市立病院行き)と路線数としては少数になりました。

また、1999年10月25日のダイヤ改正で拓殖バスの駅前始発の療養所線の一部(3往復)がバスタッチ始発終着になっています。これはくるりん号から変わった療養所経由長崎屋線が廃止になった分の便数を走らせるためではないかと考えています。

 

こうして帯広駅前バスタッチは2002年6月2日まで使われ、翌3日からは現在の帯広駅バスターミナルを造る工事のため閉鎖されます。次は今でも残るバスタッチの遺構についてです。